2011年3月4日金曜日
冷たい風
ビルとビルの細い隙間を
冷たい風が 通り抜けてゆく
遠慮会釈もなく 耳と頬を
痛めつけてゆく
この冷たさ 春の足音が
聞こえてたのに・・・・・
草木の芽吹きの 哀しい声が
聞こえてくる
ゆらゆら揺すられて
新しい命を落とすまい
渦巻く風と向き合う
耳も 頬も 手までもが
冷たさに溶け込んで・・・・
冬が 振り返って叫んでいる
まだ まだ 私の季節よ と
冷たい風に晒される
クリスマスローズ
私の季節よ 気持ちがいいのよ
陽の光に 春の匂いを感じつつ
おしゃべりしながら風に揺れ
今の季節を楽しんでいる
顔を上げる恥ずかしさに
こうべを垂れながら
冷え切った風と 戯れている
今が一番 楽しいときなのよ
恥じらう乙女たちが 輪になって
踊り 舞っている
風に 花びらがひらめいて
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