どんよりとした薄墨色の空の下
セーターの胸をかき寄せて
おお〜冬 近しと感じつつ歩く
街路樹の木の葉が風に舞って
踊っている かさこそ音をさせ
競いながら・・・・・
いかが 私の洋服
この色の変わりよう
私が一番きれいよ あらわたしよ
色とりどりの木の葉が
おしゃべりをしている
それぞれに模様を施して
虫さん達の協力があったのでしょう
冷たい風の中 少し歩きました
いつのまにか さくらの樹が染まりはじめ すでに舞い始めている
来春までの別れを惜しみながら くるくる舞っている
何処へ行くの? 何処へ旅に行くの?
誰にも踏まれず 痛みつけられず 横たわる木の葉を そ〜っと拾い
上げ ポケットの中に落とし込み あちらこちらと散策を・・・・・
何処かの家では 柿の実が 美味しそうに揺れている
ああ〜 秋も終わり・・・・冷たい寒い日がやって来る
嬉しいような 哀しいような日がやって来る
遠い昔は 冷たい日が 嬉しかったのに
雪が舞えば・・・白いものがふわふわと落ちてくれば
妖精が舞い降りるように 胸 踊るのに
そんな思いは もう消え去りて
季節が 巡り来る喜びを・・・・享受して暮らさねば
家に戻ると すでに陽は落ちて 薄暗く
床の上に拾い集めた木の葉を並べてみて 柿も仲間に入れて
ほんのひととき 秋 豊潤な秋を噛みしめ・・・・・
木の葉を どう並べたら絵になるのかと 床の上を這いつくばって
ひととき遊び 楽しみました
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