2015年11月2日月曜日

焼けただれる天空




昨夜からの雨が上がったものの 朝から陽がさすことはなく鈍色の空
ああ〜一日中 鬱陶しく寒い日だった その日も終わろうとしている
鈍色がやがて闇に移り変わりゆく 
その狭間・・・・・ふと西側の窓を観ると 火事かと思わせるほど
ガラス窓がオレンジ色に・・・・・
ハッと ときめいて ああ〜夕焼けがすごいんだ 
もうすでに太陽は地の果てに落ち込んでいる
だが 名残火がすごいんだ  そう思った瞬間 カメラを片手に
堤防へ あの土手に と 靴を履くのもそこそこに走って・・・・・
早くいかないと 闇に変わる 薄墨に染まりゆく
真っ赤に燃えています もう太陽のかけらは どこにもなく
雲だけが焼けただれて 空を彷徨っている
川面をも焼き尽くして・・・・・
見事な燃え立ちよう 恐ろしいほど 胸が焦がされてゆく
熱い 胸をかきむしり 息がむせるほどの 燃えよう
焦がされて 焦がされて
恋の炎をが立ち上るが如く
カメラ片手にしばし 呆然と立ち尽くし
すっかり暮れた堤防を後に帰りゆく 
すれ違う人の顔が 朧げにしか見えない 薄暗がりを家路に
明日は晴れる その希望にすがりながら・・・・・
土手をくだって・・・・・
行き交う車のヘッドライトが 目映く光り始めている

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