2016年6月8日水曜日
麩まんじゅう 三喜羅
晴れてはいます 雨は一滴もなし だけど梅雨空
嫌な空模様 お日様が出ているのに 鬱陶しい空模様
昨日の名古屋行き お土産にいただきました麩まんじゅう
今日までの消費期限 急いで食べなくてはと・・・・ぱくりと
どんなんかなと おもむろに箱の蓋を開け そ〜っと手にとって
その途端 懐かしさが身体一杯に広がっていきました
麩まんじゅう(餡麩<あんぷ>)を包んでいるのは はっぱ
なんとサンキライ 即ちサルトリイバラの葉です
戦時中 田舎に疎開 家族から離れて一人 親戚の農家に預けられ
ていました その時の生活の中で 団子や米粉で作るお餅を包む葉を
山へ行って採ってくるようにと言われ すぐ近くの山へ 走って
採りに行きました サンキライを採っておいで と言われれば喜んで
いきました
美味しいおやつが食べられるのですから それは喜んで 山の中へ
入ってサルトリイバラを探し葉をもいだものです
緑の葉っぱの匂いが なんとも言えず この麩まんじゅうを手にした
途端 古き昔が甦って 懐かしいと・・・・・
まだまだ小さな子どもでしたから 伯母さんが なにをどうして
作ったのか 餡が入っていたのか 葉をどう処理して使ったのか
記憶はありません そんなことには興味はなかったでしょうし
都会育ちには名前も木もわからない でも 伯父が 最初は山へ
一緒についてきてくれ 山に入る注意やその木には棘があることや
いろんな事を教えてくれました
この頃は 両親と別れて一人田舎で暮らす生活 山や畑をまた稲刈り
のすんだあとの田んぼでカエルを追い回したり 都会では考えられ
ない日々 夜は伯父と伯母の間で眠り 寂しさを紛らわしたことなど
思いだされ胸が熱くなりました
サルトリイバラは 茎は堅く 節ごとに曲がり まばらに棘がある
葉は厚く 光沢があり鮮緑色の円形 朱赤の丸い実がつきます
この赤い実は 葉が落ちても残るのでクリスマスの飾りに花材に
使われる そして関西では5月に柏餅を包むのに使ったそうです
とても美味しい麩まんじゅうでした
この饅頭 餡麩三喜羅(あんぷさんきら)の名前です
なんでも山帰来の葉を全国で初めて麩菓子に用いたとありました
麩のなめらかさとこしあんの上品な甘さが重なり とても深みの
ある味わいでした
日持ちしないのが残念ですね
感謝 です 名古屋にもこんなお菓子があったとは・・・・
ありがとう 美味しくいただきました
思いもかけず昔が甦り ああ〜あの時は幼かったと感無量に・・
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