2009年8月29日土曜日
アヴィニョン橋の上で
この夏 南仏を旅した時のこと
フランス南東部のプロヴァンスのアヴィニョンを訪れた
この日は 想像をしていたより暑く
確か気温は35度を超していたはず
日本でいえば 夕方になる4時半頃
太陽は高く 燦々と降り注ぐ中 暑いと汗をふきふき アヴィニョン橋へ フランス民謡で有名な橋
歌は 子ども頃からよく知っていたし 今でも歌詞が出てくるほどだから 楽しみにしていた
その橋は 川の半ばまでしかなく 向こう側に渡ることは出来ない
それでも 入場料金を払って階段を上って橋の上にあがる
暑い中 川の上を吹く風は気持ちよく ホッとする そして仲間達と
アヴィニョンの橋の上で
「橋の上で 踊るよ 踊るよ」と歌って踊らねば なんて話していた時
聞き覚えのあるメロディーが聞こえてきた
音のする方に振り返ると 若い娘が三人 小さなカセットを橋の上に置いて
踊り始めた 橋の上で 踊るよ 踊るよ と
何処の国の娘さん達なのか 解らないが とても楽しそうで思わず引き込まれ
こちらが 踊っている気分になり カメラを向けた
考えることは一緒なのか と・・・・・暑さも忘れ とてもいい気持ちだった
この橋 本来はサン・ベネゼ橋と言われ
アヴィニョンのローヌ川にかかっていた石造りの橋で
一般的にはアヴィニョンの橋として知れ渡っている
12世紀頃かけられた 羊飼いベネセが神から受けたお告げによって着工され
8年掛かって全長900メートル22のアーチに支えられて完成した
橋が完成された時に 人々は踊って喜び合ったといわれている
橋は ルイ18世の攻撃で一部が破壊されたり 修理 攻撃による破壊など
様々なことがあったが 17世紀にローヌ川の洪水で アーチが3つ流された
対岸に渡ることが不可能になった現在でも 7月14日(フランス革命記念日)の
お祭りの夜は 人々が橋の下で踊り楽しみ 中世の面影を残しているとのこと
橋の中央に 橋床に降りる階段があり そこに礼拝堂が建てられている
その礼拝堂サン・ニコラから 聖ベネゼの聖遺物は
セレスティン修道院に移されたとのこと
丁度 14日パリ祭の日に訪れたのだが
次の予定地 シルヴァカンーヌ修道院へ行くことになっていて
そこに夜まで滞在することは適わず お祭りを見ることは出来なかった
しかし 広い美しローヌ川は 静かに 静かに 水を一杯ためて流れていた
過去の歴史の戦いも 憎しみも すべてを飲み込んで 青い水は 豊かに流れていた
何もない 人々が愛し合い 平和を望んでいるかのように
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