2011年12月2日金曜日

熟しました

この週 雨が降る降るとの予報
火曜日に小さな秋の旅をする
予定でしたのに 雨だから中止
でも気持ちのいい程のよき天気
明石へ源氏物語の舞台を訪ねて
行く予定でした
行けばよかったね と後悔・・
その雨 今日降る予報でした
でも ぱらっと雨粒が落ちただ
けで・・・・陽も射さない曇天
冬の気候でしょうね いよいよ冬が始まり・・・でしょう
暦の上では もう冬ですのに でもなにか変 そう思いませんか
12月に入ると否 入る前から町を歩けば ジングルベル等のクリスマス音楽が あちらこちらからけたたましく流れて 耳を覆いたくなる程なのに 静かですね
変ね そう感じるのは 私だけなのでしょうか
いかがでしょうか 我が家の姫リンゴ 見事に赤く染まりました
美味しそう よく熟しています でも食べられるのでしょうか
ご近所の方のリンゴも 赤く染まりはじめていますが 酸っぱいですよ 食べられません なんておっしゃってましたが・・・
こんな実をみると我が家の樹は 小さな樹ですが 信州あたりの自然の中で リンゴ畑を思い起こすと ふと 島崎藤村の「初恋」が思い出されます
若い時には 暗唱して よく口ずさんだものです 

まだあげ初めし前髪の/ 林檎のもとにみえしとき
前にさしたる花櫛の/ 花ある君と思いひけり

やさしく白き手をのべて/ 林檎をわれにあたへしは
薄紅の秋の実に/ 人こひ初めしはじめなり

まだ続いていたと思いますが なんだかとても懐かしい
この詩を口ずさんで 物思いにふけっていた時が 若き日があったのだと・・・何を思い煩いていたのでしょうか
来春には 白い花が咲き 又実を実らせてくれることでしょう
そのように上手く育てられるかどうかは 心配ですが 実はやがて落下し そして葉も朽ちて散りゆきて 長い眠りにつくことでしょう
にじ色の風がたなびく頃には 若い緑が目を開き 白い花が命の歌を讃歌して 春爛漫の季節に・・・・
そんな思いに囚われると なんだかとても楽しみ 
元気に生きて その時を迎えたいもの ささやかな希望 
その思いが 作品に表すことが出来るならば・・・・

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