2015年7月22日水曜日
須賀敦子の方へ
予報通り雨 静かに降り続けています 細かい細かい雨が・・・・・
昨日の小さな旅が応えたのか 睡眠は充分とったはずなのに 身体が
重くてど〜んとしてつらい 元気に出かけてきたはずなのに もう
老体である 歳であるをつくづく痛感
ひと晩では 疲れがとれないのでしょうか
読みかけであと少しで読了と言うところで 前に進むことが出来ず
(本の内容のためではなく 時間がなくて) やっと雨を眺めつつ
終えました
その読みかけの本とは
「須賀敦子の方へ」 松山巌著 新潮社 ’14・8・30出版
須賀敦子 もうすでに亡き人ですが 大好きな作家です
作家という言葉は当てはまらない気がします 文筆家と言うべきかな
初のエッセイ集 しかも初出版の「ミラノ 霧の風景」
本屋の店頭で出会い 須賀敦子という人物も何も知らず 手に取った
だけですぐ求め あなたこれ読みなさい と本が 呼びかけていたの
でしょう
記憶の中にあるミラノの霧 イタリアで暮らした13年間の遠い日々
を追想 町 人 文学とのふれ合いを綴った 美しい文章
心ひかれ 一気に読んだのを記憶しています
それ以来 須賀敦子の虜に ファンになって 出版される本は目に
つく限り求め 読みあさり なんと14冊も・・
でも 今日 松田さんの書かれた「須賀敦子の方へ」を読んで 少な
からず 或る意味でのショックを受けています
この本は 須賀の足跡をたどりながら 書かれたエッセイの内容を
その当時の須賀の生活のあり方 考え方などを捉えて書かれています
ああ〜なんと読みが浅かったのかと反省 しかも生活までは見えない
けれど 信仰 政治 などに対する考え方 思い 苦悩 疑問などは
読みが浅いせいで読み取れていません
そこまで理解しながら読まなくてもいいのかもしれませんが でも
一体何を読んでいたのか と・・・・・・
改めて 読み直さないと・・・・・思っています
今 政治では大きな問題を抱えていますが 違憲問題 安全保障関連
法案を巡って・・・・安保条約が締結するとき 須賀は反対運動に
参加 しかも宗教と絡んで戦っていたとは ・・・・
意外なこともしりました
とにかく奥深い本 久し振りに どしりっと重みがある本でした
読み応えは充分 爽やかな気分です
書かれた松田さんの本は他に読んではいません が かなり難しい
漢字を使われ 言い回しも難しいところが 時々ありました
でも 心は満たされています
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