2015年9月28日月曜日

秋の味覚 柘榴


6月の始めにひっそりと咲き始めた花が 実を結び 秋の味覚として
登場するのは 柘榴
ちょっと酸っぱくてそれでいて甘味も含んで 少女時代 今のように
豊富におやつがあるわけでなく 大きなボール状の赤い実が 大口
開けて笑っているように割れて 赤い実が顔を覗かせるともぎとって
口に頬張った 美味しいから食べるとか言う問題ではなく 貧しい
食糧難の時だけに 楽しみなおやつでした
今の子どもは食べないのでは・・・柘榴すら知らない子が多いのでは
勿論 花すら知るよしもないでしょう
秋になって稔る実は いささかグロテスクな格好ですが 花は赤く
とても愛らしい こんな愛らしい花に あの無様とも言える実に
変身するとは 想像がつかないほど・・・・
でも無様ですが 絵になるスタイルを持っています
少し絵心が或る人は 描いてみたいと思うのでは・・・・・ 
そんな絵心を惹きつけるものを持っていると思います
教会のお隣の家に 立派な大きな柘榴の木があり この季節にはご主
人が 竹竿を操ってもぎ取られ どうぞとくださいます
昨年も沢山いただいたと記憶しています
戦後まもない頃 裏庭に生えている柘榴の木 赤い実がたわわに稔る
と 母は 実が弾けたのをもぎ取り お盆に載せて 縁側に腰掛けて
秋の陽ざしを浴びて戯れる子等の横に置いてくれました
その柘榴をいくつかに割ると中には白い衣を纏った赤い小粒がぎっし
り詰まっていて その実を口に頬張った
酸っぱいような味とほのかな甘味を感じ 汁と僅かな実を味わうと
後は 種が口の中に広がって・・・・・
おやつらしいおやつのなかった時代 季節の食べ物として よく口に
し 喜んで食べた時代が彷彿として甦り懐かしい ですね
柘榴は 形が面白く不規則に避け 種が多いことから 子孫繁栄 
豊穣のシンボルであり 実を煎じた液でうがいをすると扁桃腺炎に
効き 陰干した花や実を煎じて飲むと下痢止めになる
男性の中にいる唯一の女性のことを「紅一点」というが
これは中国の王安石が 柘榴が林の中に咲く花を 詠んだ詩から出た言葉
と ある本に書かれていました
なんだか柘榴という植物を見直さないといけませんね
最近は 多分に見捨てられているようか感じがしますが・・・・
私もこれで絵を描いてみようかな・・・・?
調べるともっと面白いことがわかるようです

0 件のコメント:

コメントを投稿