食べ物が豊かではなかった時代
裏庭に生えているザクロの木
赤い面白い形の実が たわわに
稔り 母は 実が 弾けたのを
もぎりとり お盆の上に載せて
縁側に腰を掛け 秋の陽射しを
そのザクロを幾つかにわると
中は白い衣をまとった赤い小粒
な実がぎっしりと詰まっていて
その実を 口に頬張った
酸っぱいような味がした 汁と
僅かな実を味わうと 後は口の
中に種が一杯ひろがって・・・
おやつらしいおやつがなかった
時代 それは季節の食べ物として よく口にし 喜んで食べたもの 今ザクロを見ると その時代が彷彿として甦り懐かしい
歩こうと決心したのに 昨日は雨 矢張り実行できず でも負けないぞと風が強く吹く中 勇んで 足を運びました その時見つけたザクロの木 見事なしかも大きな実がなっています
赤みを帯びて まだ弾けてはいませんが・・・・・
外出の度に通る道に ザクロの木があり いつも花が咲いてる 実になったなんて思いながら見てましたが 何年も前でしょう いつのまにか消えていました 塀越しに顔を出していましたから かなり大きな樹でしたが 整地されてガレージに その時 消されたのでしょうね ですから久しぶりに見るザクロに思わず歩くのを忘れて立ち止まってしまいました
子どもの時のおやつのひとつ そして裏庭の片隅にあったのを思いだし 今 実家ではどうなっているのでしょう ちょっと懐かしいような気分になりました
春の終わりでしょうか 初夏の頃かな オレンジ色の花が咲き始め 濃いめの緑の葉の中に オレンジの花は見栄えがして美しく 目を引きます
色々調べてみました その結果 解ったことは ザクロの実は形が面
白く 不規則に裂ける種が多いことからアジアでは 昔から子孫繁栄
豊穣のシンボル また実を煎じた液でうがいをすると扁桃腺炎に効き
陰干しした花や実を煎じて飲むと下痢止めになる
実に残る「帽子状」のガクの部分は 冠にも似て 王冠を抱く果物と
して権威の象徴にもなった 昔のソロモン王の宮殿の柱頭には
このザクロがデザインされているそうです
こんな事を調べていると 面白いことが見つかりました
男性の中にいる唯一の女性のことを「紅一点」というが これは中国の王安石が石榴(ザクロ)の林の中に咲く花を詠んだ詩から出た言葉とありました 始めて紅一点の出所を知りました 何はともあれ 堤防の脇に見えたザクロの実は 普通よりは大きな実に育っていました
夕方の風にゆらゆら揺れていました 沢山 ぶら下がっていましたが ここの方は どのように使われるのでしょう 昔よく食べたように 口いっぱいにほほばって 種をぷいと口から・・・・なんてお行儀の悪い食べ方はしないのでしょうね
らなく 存在感が薄れているよ
うな気もしますが 結構 存在
感が強い 個体一つでも 強い
気がします フォルムも結構
美しく 心 惹かれますね
今日 歩きに行った証拠の写真
です まだ夕日が落ちるのには
早かったのでしょう
それでも美しい空 反対向けば 目映いほど青空と 秋の雲が流れるように糸を引いていました 歩き始めた時は 感じなかったのに 帰る頃の風は冷たく ぶっると震え身にしみました
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