2013年3月29日金曜日

さくら さくら さくら

夕方からの風の冷たさ
暖かな春が来たかと思えど
この冷たさ 暖かい日中が
いずこかにか消えゆき 冷たい
風が吹き さくらの花も
さぞかし戸惑っているのでは
暖かさにつられて手足を伸ばし
ホッとしたのに この冷たさ
急いで花びらを引き締めねば
と さくらは思っているのでは
まさに花冷え
花の命は短しと言うけれど
この冷たさ 花冷え
命 永らえるのでは・・・・
午後 遅く出かけた帰り道
今宵は受難の夕べ 讃美礼拝に
急がなければ と急ぎ足
それでも目に留まったご近所の
さくら 見事と感服 
もう陽の光は無く 空は薄暮
先ほどまでの青い空はどこにも見当たらない
でも見事な咲きっぷりに 立ち止まってカメラを構えて 写真家
気取りで とにかく収めたくて・・・・道端の真ん中で・・・・
大きな屋敷 さくらのこの大木が何本か植えられている
いつの年も見事で感心している この屋敷のご主人でしょうか
この中へはいって撮りなさいと 隣のガレージを・・・・・
ですから 表側と裏側と・・・・残念ながら 空の色に溶けこんで
うまく写真は撮れません 
でも主の親切さに いい物を見ました 見せてもらいました
花を見ながら ある作家さんの書いたエッセイを思い出しました
次の年も このさくらを観ることができるのかと 老いの身を書き
綴った文章が 浮かんできました ましてや 病の身なれば 来たる
年もさくらが・・・・と思いは強いのでしょう
それほどまでに日本人の心に居座るさくら
あしたの身すら誰にも解らない
けれどさくらを観たい 桜を愛でたい そんな強い心で 元気に生き
ていきたいもの
希望と夢とをささやかに持ち合わせながら・・・・・
なにはともあれ しばし サクラ三昧に さくらに酔いしれたいもの

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