朝からどんよりとした曇り空
折りたたみ傘を持って教会へ
雨が降るとの予報はなかったのに
もしもの用心が無に・・・・・
黄砂の性なのでしょうか
時が過ぎゆくに従って
陽が煌めきはじめ 暖かい日和に
礼拝をすませ 午後の仕事を終えて
作品展の準備の為に買い物へ
夕方 近く帰途に
その電車の中に射し込む 夕陽が見事
心ときめきました
ああ〜 今 写真が撮りたい
カメラにと思ったほど・・・・・
けれど 無理
降り立った駅のホームで
立ち止まり 急いでカメラを
雲間から覗いていた太陽は
すっかり雲の中 それでも薄い茜色に
まわりの雲を染め 白い雲も 薄墨色に染まりつつあり
これもまた心に響いて・・・・・
コンパクトカメラでは上手く撮れません
感じた想い 感じた心は 映し出すことが出来ず・・・・・
この程度 いつまでも眺めていたい そんな心にしてくれました
自然の空模様はいいですね こころ和みます
駅からその足で 友人の家まで物を届けに15分ほどの道を歩きました
足が痛いほど疲れていましたが 今日中に 友人の家のポストに入れておく約束
痛くなりかけた足を引きずって 歩いていると ツワブキの黄色の花が目に留まりました
ツワブキ 我が家にもあり 庭の隅っこで咲いています
いつも今頃咲き つい2〜3日前も また咲いてくれたのねと
話しかけたばかりでした 唯 あまりにも庭の隅なので 上手く写真に撮れません
それが 今日見かけたツワブキは 我が家と違って 堂々と表通りに咲いています
まるで晴れの大舞台に立ったごとくに・・・・・
いいものだな〜と 感心し 足の痛くなりかけも いずこにか消えてゆきました
我が家のツワブキは 何も手入れをしない 放置したままなのに
毎年毎年 実によく咲くと感心しています
帰宅後 急いで調べてみました
石蕗(ツワブキ)
葉は蕗に煮ているから 名前は「つや」のある葉から 「つやぶき」
それが変化して「つわぶき」になった
冬から春にかけて 若葉を摘み取って塩ゆですると美味しい
葉を火であぶったものは 腫れ物や湿疹に薬効がある
「キャラブキ」や九州名産の「佃煮キャラブキ」はこのツワブキの葉で作られる
花言葉「困難に傷つけられない」
と書かれてました
なるほど葉は 蕗の葉に似ていますね
ここには ツワブキを詠った句が載せられていました
その中で気に入った句がありました
「いくたびか 時雨のあめの かかりたる
石蕗の花も つひに終わりぬ」 斉藤 茂吉
まさにその通り 晩秋から初冬にかけての季節感を表して
その中で ひっそりと 花の命を終えてゆくのでしょう
我が家の庭では いつのまにか終えて
気が付くと 花殻だけが茎にしがみついている そんな姿を見かけます
冷たい雨 今日も時雨れて 薄ら寒く いつになったら晴れるのかと
そんな中で 一つの命が終わりゆく そんな心を詠っているのでしょうか
心に 浸みますね
夕焼け空で 心を奪われ 堂々と咲く石蕗に癒されて 一日が暮れてゆきます
今日も無事に 過ごせて よき安息日でした
0 件のコメント:
コメントを投稿