庭に降り立ち 花たちへ命の水
を 今日は日照りはどうでした
明日も元気でねと・・・・・
部屋に入ろうとしたところ
出入り口にガーデン用の靴が
そこに蝉殻が・・・・・
この先上り詰めたところで何も
ないのよ どうするの?
何処から来たの? 暗闇から
這い出て 見えないの?
もっとちゃんとした処へ・・・
ものの ああもう上にいけない
のかと 靴の周りを回るだけ
見ていると 哀れそのもの
明るいところへ靴を運んで
ちょっとの間ごめんねと
我慢してねと カメラに
その後 草木のそばに靴をそ〜と運ぶと すぐに茎に
すぐそばに樹もあります 移動しやすいのではと
樹木のそばへと思ったものの うまく置けず やっと紫陽花の幹に・・・・・
やっと しがみつくと急がしそうに上に登り始めました
これで なんとかうまく脱皮できるのでは・・・・・
蝉は 土の中から地上に出て来た時 目は見えるのでしょうか
どの樹で脱皮しようかと 選択できるのでしょうか
臭覚はあるのでしょうか 草木のそばへ 靴を持っていくと すぐに葉っぱに足をかけ よじ上っていきましたから 緑の匂いがしたのかな? と一瞬思いましたが どうなんでしょう
本能で嗅ぎ分けるのでしょうか ここが目だと言うことは分かりますが 果たして見えているのか疑問でした
これから随分と時間をかけて 少しずつ殻を破っていくのでしょう
許されるのなら じっ〜と眺めていたい 最後までと思いましたが 許されません
子どもの頃 母親が蝉を見つけて来ては 縁側に置きその上にざるをかぶせ 割り箸等でつっかい棒をして 少し隙間をつくり 蝉の脱皮を見てごらん と夜の庭に降り立たなくとも 観察できるように配慮してくれたのを思い出しました 今は子どももいません 年老いた老女の私が見たいと・・・
我が子が幼いとき 濡れ縁の前の樹の葉の上でカマキリが脱皮するところをたまたま見つけ 子どもと二人で 濡れ縁に座り込んで じ〜っと眺めていたことも思い出しました
命ある者の生き様 苦しみながら誕生する姿 何にも堪え難き姿です
命の大切さがしみじみと感じられます 神はそれぞれの試練を与えて 命の大切さを思うように配慮されているのですね
明日の朝 蝉は 上手く旅立ちているでしょうか 無事に誕生しますように
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