野良猫さんに出会いました
十日前の夜 ぼんやりとした
月明かりの中での出会い
その日 ジャズのライブ・コン
サートに出かけた帰り道
心浮き立つわくわく感で
半分の赤い月を眺めながらの
道に面したオープンガレージの
道具箱の上に鎮座している猫
そこの家は何処かへお出掛けな
のか いつも車がありましたが
その時は車はなく空っぽでした
かなり夜も更けていて辺りに
人影がないのを幸いに 声を
かけてみると 何でしょうか?とこちらを向きつぶらな瞳で
じ〜っと見つめられて・・・
その態度にたじろぐほど怖くてではなく 何とも言えない雰囲気を漂わせて・・・・
フラッシュを焚くのをはばかり 発光禁止でシャッターを切ると 瞳は 見事にまん丸に光り輝いて逆に発光していました しばらく こちらの顔を瞬きする事もなく見つめていると あなたには用はありません 早くお帰りなさい とでも言うように 横を向いてしまいました
なんといい姿なのでしょう ガレージの光だけの撮影ですが スタイルが言いでしょう
きれいね! あなたの住処は?と尋ねしも知らぬ顔 もう再びこちらを向いてはくれませんでした 足を一歩 踏み込めば きっと立ち去るであろうと お休み!よい夢を!と別れてきました
でも 何処に住み 食事は? と気にかかりました 毎日のように通る道 だけど今まで一度も出会いはなく すぐそばの公園にでもいるのでしょうか 公園にいる猫たちは 誰かにえさをもらっているという事を聞きましたが その仲間なのでしょうか きれいな猫でした
誰かに可愛がられ 慈しまれているように見えました
最近 「猫の散歩道」(保坂和志著)を読みました 猫の事がいろいろ書かれていますが 猫に対する感情移入はは感動的です 道で目と目が合っただけで猫の一夜を案じ 気になって心ここにあらず 猫を何匹も飼い それも捨て猫を拾って来て育て 共の生活をする
その猫に対する 猫を愛でる感性 自然観 美しい文章 文体 「人は風景から答えを与えられる」という なかなか読み応えのある本でした 猫に限らず動物たちへの感性 自然に対する感性 いずれも鋭い感受性が感じられる その一部でも預かりたいという思いにさせられ 感性 感受性を 常に磨かねばと 感じ入りました 自然を見つめる目 生き物を見つめる目 大切ですね
風格のある それでいて若やいで気品ある猫 野良猫さんに出会い 嬉しきかな 嬉しきかな
毅然とした態度が気に入りました 何も心配しなくとも まわりと共存してうまく生きているようですね また 何処かで 出会いたいね 忘れないでね 見つめ合ったという事を・・・
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