郁文 和らいだ日曜日
暖かいとは言い難いが 寒さに
震えることもなく穏やかな日和
暮れ泥みはじめた都会の空
陽はいつのまにかビルの影に
落ち込んで あたりに残る夕空
ネオンが 瞬きはじめ
ビルの窓に灯りがともり
人々の心を家路にとかき立てる
都会の真っ直中
目に余るほどの人の行き交い
夕闇 迫る空の静けさ
人混みの上空とは
思えぬほどの静けさが漂う
都会のターミナルは
開発によって様変わり
時代の流れが目まぐるしく
驚きの声の中 人は寄り集まる
ここは我が国なのかと思わせる
ビルの灯り
まるで ヨーロッパを忍ばせる 雰囲気を醸し出し
家路を急ぐ人の心を 郷愁に駆り立てる
ここは日本 我が国ジャポンと・・・・
けれど なんて静かな夕暮れ
都会の中心で 得も言われぬ雰囲気を醸しだしている夕闇
寂しさと言うべきなのか ただ静かに横たわると言うべきか
家路を急ぐはずの人々の足並みも 蹴散らすことなく穏やかな運び
全てがベールに包まれた如く 時が移り変わりゆく
久し振りに夕方の街中を 思わず立ち止まって見入るほど 美しい
静かで 心をかき立てる
この雰囲気 なにがそうさせるのか
新しい街に変わりつつある中 ビルも 灯りも 広告塔も 全てが
洗練されて 美しくレイアウトされ センスが抜群
美しいと思うと同時に 心をかき立てる何かがある
歩道橋の上でカメラを構えても 小さなカメラでは その雰囲気を
捉えることは不可能に近い でも心は はやる
それは 私一人の人間の思いだけではなく
望遠レンズで構える若者の存在が目につく 同じ思いの人がいる
周りぐるりとカメラをまわせば 味わい深いパノラマが・・・・・
感性を揺さぶり倒された暮れはじめた空
薄いピンクに染まった雲が流れて 美しい夕焼け
でも あしたは 雨の予報
嘘でしょうと叫びたいほどの輝かしい夕焼け
果たしてあしたは・・・・?
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