野に咲くすみれ
うなだれて 草かげに
やさしきすみれ
うら若き羊飼いの女
心も空に足かろく
歌を歌いつ
野を来れば
「ああ」とせつない思いの
すみれそう
「ああ ほんのしばしでも
野原で一番美しい花に
なれたなら
やさしい人に摘みとられ
胸におしつけられたなら
ああ ああ
ほんのひと時でも」詩・ゲーテ
ゲーテの詩の一部で スミレを
このように詠っています
スミレについては 多くの人が詠み またギリシャ神話にも・・・
万葉集にも山部赤人が詠んだ歌
「春の野に 菫つみにと 来(こ)し我そ
野をなつかしみ 一夜寝にける」
庭で 空気は冷たいにもかかわらず 柔らかい陽射しを浴びて
スミレが・・・・・
おや いつの間に咲きしかと・・・・・ちょっとご挨拶を・・・・・
小さなちいさな花 わずか1〜2cmの大きさ それでも しっかと
自己主張をしている
私はここにいますよと 存在感を示している
花壇を乗り越えるように咲いて・・・・思わずどこから来たのと
問うほど 親株は 奥の木の根元 そこで花開いても 見付けられ
なかったのかも 認めて欲しかったのか ぐんぐん茎を伸ばして
這い出てきた様子 可愛いですね その仕草が・・・・・
スミレが咲き始め 春近し・・・と言いたいね
日本の野原でよく見かける一種の野草 殆どが濃い紫色 時折
白や黄色を見かけますが・・・・・
花が終われば種が熟し そして子孫繁栄のため飛び散り 次の年に
その旅先で花を咲かせる
そんな旅が盛んなのでしょう 我が家は至る所にスミレの株が育ち
どうしましょうかと困るほど
酷いのになると バラの根元に芽を出し バラにしがみつくように
咲き始めます
どちらも辛いはず 可愛い花なのに酷いなんて言う言葉 申し訳な
いと思います 共存するには難しいとみていますが バラが耐えて
くれるのでは・・・・・
静かに野辺で咲く花だと思います 都会の荒々しい処で咲く花には
見えませんが・・・・
花言葉 だって「つつましい幸福」 ですって・・・・・
でも なんにしても 春の匂いが 柔らかい 春が それでいて
希望に燃え立つ春が ・・・・
こんな小さな花なのに 我が陣地を乗り越えてまで花開こうとする
その心意気 感心すると同時に 小さくても癒されますね
ホッとします 冷たい冷気から 解きほぐされるようで・・・・・
ささやかな幸福が訪れるようで・・・・・
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