二日前に白い萩のことを書きました
夕刊に その萩を詠った万葉集が
載っています
「秋萩の 散りのまがひに 呼び立てて
鳴くなる鹿の 声の遙けさ」
湯原王の歌
奈良県立万葉文化館長の中西氏の解説
を読みますと なるほどと感じ入ります
〜日本人は昔から「飛花落葉」と言って
花や葉が風に散る情景を美しいと
考えた では なぜ いっせいに
死んでゆく花や葉が美しいのでしょう
人びとは その姿にいのちの神秘を
感じたようです・・・云々〜
神を信じ 自然を尊ぶ心に その神秘さが
あまりにも美しく・・・・・
さらに続きますが・・・・・・
今朝 目覚めて 庭を眺めた時
萩の花びらが こぼれていました
庭の黒き土に 白色が鮮やかに 乱れていました
無言で散りゆくハギ 自然がもたらす 静かな結末
それを見て ああ〜 もう散りゆくのかと哀れすら感じました
そんな想いを持った朝方 その夕方に見た新聞
なにか 心をくすぐられる気がしました
歌は 秋のハギが 花をこぼす それに紛れて 妻を求めて鳴く鹿の声が遠い
と解説されていました
丁度 この頃 男ジカが 女ジカを呼んでいる鳴き声が聞こえる
そして 死を迎える男ジカは それらに抵抗するように愛を求めている声が
するそうです そう書かれています
歌は 勝手に解釈して読んでいますが 自然と命と生きてるものの叫びが
聞こえてくるような気がします
昨日 教会の庭で 出会った花たちは まだまだこれからと元気でした
生けるものがあれば 死するものもある世界
紫のサルビア やっと 暑い夏を耐えて咲き始めた
これからよ〜 私の人生は〜と 高らかに歌い上げているような咲きぷりでした
この世の生ある いきとし生きるものすべて 美しいですね
自然の命の営み 荘厳です
秋が終わりに近づくと 美しく彩られた木の葉が
風にあおられて舞う姿 命の終わりを高らかに歌いながら 散りゆく
心を揺さぶり 感動の渦に巻き込まれる
そこには 矢張り命の尊さがるからでしょう
いろいろ考えさせられた一日でした
明日は 午後から雨とか 傷めた足の包帯がまだとれず
靴が履けないから 雨は困りますが これまた自然 逆らえますまい
明日になれば なんとかなることでしょう
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