2012年8月14日火曜日

スノーグース

なんていやな天気なのでしょう
各地で雨の被害があった様子
久しぶりに気温が30度をした
回ったけれど 気圧の関係で
しょうか 蒸し蒸しして 何も
かもが体に纏わり付いて 嫌な
気分 気持ちのよい風の下 肌
に纏い付く何かを無性にはぎ
取りたい・・・
暑い だから外出は避けよう
体力の消耗を避けようと 家に閉じこもりがち では手仕事が 
捗るかと思いきや ままにはならじ・・・・哀しいね
人間ってなんでこんなにだらしがないのかと哀しい エアコンを入れ
快適にしても 集中力が萎えていく なんとなく暑い気持ちが沸き
上がって 外は暑いのだろうなんて思うばかりで 余分な考えなど
いらぬのに 我が身の我が心 思うようにはコントロールできず
情けない状態・・・・・
「スノーグース」(ポール・ギャリコ作 矢川澄子訳)を読みました
タイトルがスノーなんて涼しそうだからと言って読んだわけではなく
なかなか味わいのある本でした  三つの物語から構成されていて
三作とも女性の心情が書かれています ひたむきで素直なしかも普遍
的であり根源的な女の願いが 淡々と書かれていて アッという盛り
上がりはないけれど 心に深々と染みこんできます
その心情 涙が溢れるほどの心根 憎いほど よく気持ちが表されて
いると思いました 本は好きで読みますが 批評をするほどの読み込
みは出来ません もともと ポール・ギャリコという作家は 好きな
作家で以前 猫物語「さすらいのジェニー」「まぼろしのトマシー
ナ」を読み 一度にファンになりました この2冊は 子どもを対象
としているようで 子どもの本の棚に並んでいます 勿論 高学年向
き でも大人が読んでも充分に納得できます 猫と子どもの精神的な
交流 そしてそこに生まれていく精神的な心の流れに 感動した覚え
があります 
このスノーグースは三編とも人間と動物との関わりが描かれています
表題のスノーグースは 迷子の渡り鳥と女の子と灯台小屋に住む画家
との関わり「小さな奇跡」はいつも微笑みをたたえた温和しい荷役の
ロバと少年の関わり 弱ってきたロバのためにローマ法王に面会に旅
立ち その思いを果たす話 すごい結末です 三作目は「ルドミー
ラ」聖女ルドミーラの名前をもらった少女と弱虫の牝牛との交流 
どのお話しも心にじんわり染みこんできます 
そこには ひたむきな愛が 語られています 機会があればお読みに
なってはいかが? ひたむきに貫き通すことが出来る愛 ここまで
ひたむきになれるのか 自身だったらいかに?
心にじんわりと来る 心温まる優しい読み物でした
暑い 暑いと言いいつつも 木陰で風に吹かれて 読んでみれば 
尚のこと 浸み渡ったことでしょう

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