2013年4月23日火曜日

出会い〜花水木〜



やっと冷たい風から解放されたものの まだまだ油断は禁物
あちこちで風邪を引いたとの声を耳にする
もう来週はゴールデンウイークに入るというのに 
行楽シーズン真只中になるのに 街中ではダウンをまとう人もいる
おかしな気候 変な気候 狂っている 
寒くともさすがダウンを着る気にはなれなくて 身を震わせている
春らしいおしゃれも出来ず 寂しい季節になりつつある
買い物に出かけ 少しは運動をと回り道
ふと遠くを見ると 赤い花と白い花が競い合うように風に揺れている
あっ〜あれは 花水木 なんと なんと紅白 揃いも揃って同等に
いい〜 重い荷物も何のその 広い道路を横切って 中道へ入り込み
近くまで駆け寄って とくと眺めた花水木
小さな ちいさな空き地 幼い子どもが遊ぶには格好の広さ
空き地の奥 その隅に木のベンチが一つ その上を覆い被さるように
葉桜がピンクの花を送り届けている
滅多に来ない場所 空き地があることも 花水木が二本並んでいるこ
とも知らなかった 
重い荷物のお陰で 出会ったのか 重い 手が痛いと足を緩めた時に
目に飛び込んできた 目の前ではなく かなり離れたところの花水木
出会いを与えられて喜びに・・・・・
天気が下り坂なのか 空は鈍色に転じている中できりりと立ち尽くす
丁度いい時の巡り会い 神が与えてくれた巡り会い その喜びを胸に
家路に向かい始める しばらく歩くと 同じ通りに 今度はピンクの
花水木
なんと言うことか 優しいピンクが 心をかき立てる
落ち込んでいるわけでもなく と言ってルンルンな気分ではなく
だけど どこかセンチメンタルな塊が 心の中に渦巻いている
このセンチメンタルさ なんなのだろう この寂寞感
まるで恋をした苦しみの如く 恋を失ったような
だけど 恋はない 今 恋心は どこにもない だけど重い心
その心の中を 打ち払うが如く 優しげに話しかけてくるピンクの花
花水木のピンク このように立派な大きな木に出会うのは初めてと
言うほど・・・・・いいですね このピンク 
わずかに吹き寄せる風に うなずくように 優しい花びらが揺れる
空が グレイがかっていたからこそ 余計に心に染みいるのか
もし 陽の光が強烈であったならば ハレーションをおこして 花の
色はいずこにか消えているのかも・・・・・
薄いピンクが消えゆきて 心を揺り動かしては くれぬだろうに
これも神様のご配慮か 嬉しい配慮 幸せ感が満ちてゆく
感謝 感謝 ありがとう


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