朝から降る雨
冷たい雨 強い寒波が襲来する前触れの雨か
久し振りのお湿り
だが 花のレッスン日 雨の中 花を運ぶのはつらい
鈍色の空から容赦なく降り注ぐ
いやだなあ〜 いやな雨 手先が冷たく冷えて行く
バックを持って 花器をの入った袋を提げて 傘をさす
冷たい雨は 身体も荷物も 足下も濡れそぼち
ああ〜重い足取りで教室へ
だが・・・暗い気持ちをかき消す花達
やさしい花の色合い そう春の花たち
松の内が開けたばかり 冬の花なのか それともお正月の花なのか
そんな気持ちで 花材を見ると なんとなんと春の花
フリージア ピンクのガーベラ そしてチューリップのオンパレード
雨のなせる業で暗い重い気分が 一度に晴れ渡る
明るい心にしてくれる なにもかもが晴れ渡り行く
不思議なもの 花がもたらす効果なのか
重い花器を 活けた花を 雨の中 抱えて歩く 20分近くも歩く
たったそれだけの思いで暗い心に
かなりの激しい雨 荷物を濡らすまい 傘はささねばならぬ
それだけで 鈍色の空から落ちる雨を恨めしげに思い 心沈んだのに
この明るい花達を目の前にして いや なんとしてでも持ち帰る
雨が降ろうと槍が降ろうとも そんな心意気にしてくれる
花の力 すごい すごい 明るい心に・・・・・
今年初めてのレッスン 楽しいお祝いの会
先生 自ら焼かれたガレット・デ・ロワを切り分けて だれの処に
フェーブ(陶製の人形)が・・・・・楽しみも含んで・・・・・
ガレット・デ・ロワはフランスの新年を祝う伝統菓子
アーモンドの粉をクリーム状にしたクレームダマンドをパイ生地で
包んで焼いたお菓子 その時 お菓子の中にフェーブを隠し焼く
切り分けて人形があたった人は王様(女王様)として王冠を身につけ
みんなから祝福を受ける その幸運は一年間続くと言われている
このケーキを毎年焼いてくださり だれの処に行くのか
楽しいひとときです これは フランスでは 公現節(1月6日)に
家族で切り分けていただき お祝いをする
ロワ(王たち)とはフランス語で 「ロワ・マージュ」(rois
mages)と呼ばれ東方の三博士のことです
ちなみにフェーブはそら豆のこと
教室に向かう時の気持ちとはうらはらに 花に癒され そして心づく
しのケーキにほだされて 気持ちは一気に明るくなり ルンルン
帰りは降りやむことのない雨の中 しかも日が暮れ始め冷たさが増し
てきたにもかかわらず 明るい心で 重い荷物もなんのその・・・
人間いかに勝手なものなのか 調子がよすぎる自らを 心の中で
お前は なんと単純なのかと あきれ果てながら 帰途に・・・・・
この一年 発想の転換 色彩感覚 デザインというか花の組み合わせ
与えられた花材で いかにレイアウトするか・・・・・
それら多く学ぶことがあるはず 謙虚な気持ちで通いたいと・・・・
いかがでしょうか 春らしさを感じがでているかな
春が 寒の内の今 少しでも暖かい春の気分が 味わえれば・・・と
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