2010年9月28日火曜日

くろくも

朝 目覚めて カーテンを開ければ
ベット上に 柔らかい秋の陽が差し込み
気持ちのいい日が 過ごせそうと・・・
しかし 太陽の束の間の戯れ
お昼近くには 黒雲が押し寄せ
今にも涙がこぼれそうな気配
けれど 涙はこぼれることなく
泣き面になるものの 黒い影が
立ちこめるだけ
午後 病院へ その道すがら
空を見上げて 流れる雲を・・・・・
ついこの間 姿を見せていた
秋の雲は 何処にも見あたらず
黒い雲と入道雲
夏に戻ってしまうのかと
思うほど暑くなり 
透き通る程の青空の上を
覆い尽くす 雲 雲
隙間から射し込む光は 暑すぎて
まだまだ秋は ほど遠いのか 思わせる天空
矢張り 道のりで道路際に 真っ白なムクゲの花が咲いている
ムクゲは夏の花 雪が 降り積もるように咲き乱れている
車を止めて カメラをと思っても 車の行き交うのが激しく
留めることもままにならず 行き過ぎて
白い花は 心に残り 徒歩でそこまで行けるならば と・・・・・
しかし 残念ながら 適わず
蒼い空 花 空の雲 といい それぞれに 秋と夏との入れ替わりどき
挨拶を交わしたり 戻したりと 忙しい時を刻んでいる

黒雲の襲撃があったものの 涙がこぼれることもなく 
天井を 行き交っただけで 夕方に少しだけ茜を帯びた時を迎えて
一日は 暮れゆき 夜の帳が 降りてゆく
今宵 月はいかに? 二十一夜 果たして 黒雲は・・・・・
 

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