穏やかな一日でしたけれども
哀しい日でした
ひとり住まいだった方が 病
と戦いながら 入退院を繰り
返しながらも 強く生きて
こられた
昨夏 病が見つかってから
けなげに 日々の生活を
気丈にひとりで・・・・
傍目には強い精神力と感心する
ものの どんなにか心の中は
寂しい思いで渦巻いていたいた
であろうに 何の手出しもせず
端から見守るだけだった
とうとう 93歳の命が 儚く
消えて 天の国へ旅立たれた
寂しい思いが 今更のようにつ
のる こちらの寂しさよりは
本人の寂しさのほうが・・・・
と推し量ると 涙が頬を流れ
行く
今日は そのお別れの日
別れの挨拶の花を手向けると穏やかな顔で 今にも微笑んで
「やあ〜」と声を掛けて下さるような・・・・
奥さん亡き後 ひとりで頑張って生きてこられた 今は ほっとして
奥様のそばへ行き着いてにこやかに話を交わしておられる事でしょう
残されたものは 寂しいね 哀しいね
一人のよき先輩を見送った日 穏やかな日和でした
夕方 歯科医院へ 治療が終わって外へ出ると 昼間の穏やかさは
消え失せて 冷たい風が吹きはじめ おお寒いと身を震わせる
川沿いにあるバスストップ 川面を吹く風は 余計に冷たい
その川べりで 寒風に吹きさらされながら なんと水仙が荒れた地面
から芽を出している 歯の治療のために利用するのに 一度も水仙の
存在に気付かずにいたが 今まであったのかと・・・・
でも 今年 植えたとはとても思えない あちこちに芽を出している
このように固まって 列を作っているのではなく 道沿いにもバス停
にも・・・・・勝手に移動したのでしょうか
見るからに手入れのされていない土地に 誰かが植えたのでしょうか
ある時に・・・ こんな荒れた土地で しかも冷たい風の吹きさらし
よくも元気に育って・・・・心寂しく 哀しい日でしたが この水仙
の生き様を見て 少しは元気をいただきました
ちょっとぐらいの冷たい風に身震いして寒い なんて贅沢な・・・と
春の風が吹きはじめた頃 群れなす水仙の花を楽しみに 旅立った方
の精神の強さを思い起こし 頑張ろう そう 生きなければ・・・・
暮れ泥み始めた頃 疲れていましたが 元気をいただいて帰路に・・
平安を祈ると共に 群れなす水仙の花を楽しみに・・・あしたも元気
で わたしの生きる道を歩みたい・・・
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