2012年2月15日水曜日

すごい作品でした

朝から冷たい曇り空
雨は?と気に掛かりながら
福知山線に乗車 都会を抜け
里山の風景が 広がる駅で下車
兵庫陶芸美術館へ
神の言葉と精神を綴った聖書
その聖書を陶芸作品として作り 
続けた陶芸家 荒木高子の作品
の大回顧展を観に・・・・
クリスチャンだった兄と弟を亡
くし 二人の形見の聖書を読む
うちに作品化にたどり着いたと
か その作品展
荒木高子展〜心の深淵に迫る〜
山里の中にあるせいなのか 
季節がなせるせいなのか 時間
が早かったためなのか 友人と
二人だけ 広いゆったりとした
部屋での鑑賞 まるで貸し切り
ゆっくりと落ち着いて ひとつ
ひとつ丹念に観る
なかでも「聖書シリーズ」には 
圧倒的に 心に迫り来るなにか
がある それは荒木が聖書を読
み込んだ精神性なのか
心の叫びが 聞こえる存在感がある テクニックのすばらしさ どれを観てもその芸術性の高さに感動 おののき震える 
聖書シリーズ・砂の聖書・燃えつきた聖書・黄金の聖書 
どれも素晴らしい 心をつき抜けていく何かがある
いいものを鑑賞 素敵な庭を眺め 里山の風景を眺めながらのランチ すべてに心満たされて 冷たい冷たい氷雨が降っている しかし 心温められたせいなのか 寒さをさほど感じることもなく 山々は 霧なのか 雨なのか 霞んで 里山を 奥深い景色に包み込んでいる 
その美しさ 懐かしい 昔 幼い子どもの頃 駆けずり回ったような思いがする
やむことなく降る続けた氷雨 細い ほそい雨 
傘をささずとも歩ける雨 冷たいのに 心温まり 豊かになったせいなのか 身に浴びる氷雨を はねつけていく 体のうちに溶け込むこともなく・・・・・
小さないい旅でした  


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