2010年10月11日月曜日

葉風

今朝の朝日新聞の天声人語に
秋のことが書かれていました
〜草冠に「秋」と書く程だかから
今の季節を代表する花に違いない
先の小紙俳壇に高槻市の会田仁子さんの
「萩白し風の中より切って来し」が
選ばれていた
同じ感覚の人がおられるのだなと
思った 萩は透き通った秋風に
吹かれる姿がいい
「おいでおいで」するススキもそうだが 萩にも風がよく似合う
どちらも 風のないときも風を誘って揺れているような趣がある
秋に降る雨を「萩散らし」と呼ぶそうだ
一両日の雨ですっかり花がこぼれた枝もあろう・・・・・・〜と
この文を呼んで 同じ考え方 同じ思いをする人がいると 嬉しくなりました
先日 報告しました我が家の白萩は この雨で すっかり散りゆきました
ススキは 散りゆきはしないでしょうが さぞかし揺らめいたことでしょう

写真は 布絵作品 「葉風」 02年作 です

ススキは 秋のお月見に欠かせないものです
中秋の名月に 収穫物といっしょに供えられるススキ
収穫物を悪霊から守り 翌年の豊作を祈願する意味があるそうです

「人皆は 萩を秋といふ よし我は
   尾花が末(うれ)を 秋とは言はむ」  万葉集
「虫の音も ほのかになりぬ 花すすき
   穂にいずる宿の 秋の夕暮れ」  金槐和歌集 源実朝
「山は暮れて 野は黄昏の 芒(すすき)かな」 与謝蕪村 
 
芒にまつわる歌 どれもなるほどと感心しますと同時に詠み人の心が伝わってきます
心情 感情 想いなどを 詩歌で詠うことは叶いませんが 
それぞれに 透明な風が吹き始めると 野の花や風が運んでくる生き物の香りが
心に染みこんでくる 同じ感覚 同じ想い・・・・・・嬉しいですね
仲間がいる 心が満ちてきます
今日は 芒 萩 月を題材にした作品を見ていただこう と決め
昨日から 写真の準備をしていました
朝目覚めて眺めた新聞 一面の大きな見出しを見た後 すぐ天声人語に
目を通します 書き記されている文章を読んで
これなに? 偶然? 私が 考えていたことと・・・・ と驚きました
こんな事ってあるのですね
作品は 随分前の作品ですが 私の好きな作品の一つです
小さな写真ですが 見ていただいて なにか 感想があれば 聞かせてください
いろんな想いがこもった作品です
私の想いが・・・・・・ その時の 或いは過ぎ日の・・・・いろんな・・・・・・

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