2009年11月11日水曜日

理髪店のシンボル〜続く〜

8日の日曜日に出掛けた
東京庭園美術館
そこで観た古伊万里の数々
中国磁器の模倣に始まった
輸出磁器が 日本独自の美意識と
技術の発展により 本場中国を
凌駕するまでに成熟する過程や
当時のヨーロッパの王侯貴族の
生活文化や趣味を反映した
様々なデザインや形 
渡欧後に金色に輝くブロンズで装飾されたひと味違った古伊万里など 
珍しい貴重な作品が165点展示されている
どれを見ても素晴らしいと感激したのだが
古伊万里を見ることによって
つい2〜3日前に書いた「理髪店のシンボル」のことで
ハッと思った作品を目にした
展示品を半分以上見たところに
「染付菊牡丹山水文髭皿」1680〜1700年代 産地:肥前・有田
口径:29cm 高さ:7.2cm 底経:13.5cm
が 目に留まりました
説明されているプレートを書き写してきました
こんなことが書かれています
折縁皿の下部を半円形に切り欠き 上部に小孔を2つあけた皿を髭皿と呼ぶ
当時 ヨーロッパでは理髪外科医という職業があり 
今の理髪師と外科医を兼ねた様な仕事をしていた
理髪師として客の髭剃りや髪を整えたが 外科医としては当時のヨーロッパで
健康維持のため行われていた瀉血を行う
針を刺して血を抜く この理髪外科医の象徴としてこの髭皿があり
普通は金属製だが 貴族の髭剃りなどのために有田が注文を元に作りだしたであろう
と・・・・・記されていた
だから 理髪店のシンボルが 青 赤 白の三色で 
しかもそれが動脈 静脈 包帯を表しているということを納得した
昔は 外科的なことをしたと聞いてはいたが 
本当に? と思っていたから 目に留まった
しかも その三色はフランスの国旗を表していると言われているが
果たして それはいかに?
そこまでは はっきり解らないが なんで外科的なことが必要なのか
と疑問に思っていたのが 或る意味で解明した 
同じものが ケースの中に柄が異なって3点あった
子ども頃を思い出すシンボル 
三色の初めが 何処で 終わりがあるのかと思わせ 
気持ちがいいほどくるくる回る棒立ちのシンボル
いつも不思議な気持ちで 眺めていたもの
今 なかなかお目にかからない 
理髪店にとって とてもいいシンボルだと思いますが・・・・・
道を歩いていても 遠くから見え ああ そろそろ散髪しなければ と
気づかされることもあっただろう
また 子どもは 散髪なんて大嫌い また母親に引っ張られて行くのか
いやだなあ〜 ・・・・・
様々な 思いがあり 懐かしい
偶然とはいえ 関連のあるものを観て また疑問に思ったことが
この展覧会で解った
でも 不思議ですね つい最近 気になったことが ひょんなことで
解明するとは 面白いですね
その様に 道は開けてゆくのでしょうか

0 件のコメント:

コメントを投稿