2012年7月10日火曜日

二冊のエッセイを読んで

暑い日でした おお〜夏だと
叫びたい程 でも風がそよそ
よと吹いていましたから助か
りました 陽が沈みかける頃
にはさらに強く風が・・・・
自然の風はいいですね 気持
ちがいいこと
「困っているひと」(大野更
紗著)と「二月の雪、三月の
風、四月の雨が輝く五月をつ
くる」(内舘牧子著)の二冊を最近読み終えました 
どちらもエッセイです ご存知ですか
「困っているひと」を読み終えた時のショック 想像を絶する痛みと
苦しみを なんのてらいも無くさらっと書く すごいなと感心もし
驚きもしました 大学院生の時 突如発病 原因不明の難病 その病
との戦い 地獄の入院生活をユーモアを交えて書く すごい作品です
生身の体を麻酔もなしで切り取られ 検査にかける 包丁やガラスで
手を切っただけでも痛いのに 身を切り取るのです 肉を 麻酔をか
けると 筋肉の状態が変化をするので麻酔なし 一カ所だけではなく
何カ所も 凄まじい とにかく心揺さぶられました 機会があれば
読まれることをお薦めします 難病に苦しむのに明るい本です
もう一冊は本のタイトルに惹かれて求めました 内舘さんの書かれた
もので 活字になったものを読むのは初めて 54歳で東北大学大学
院に入学 その生活を通してのエッセイ 同大相撲部監督就任 仙台
での生活 大病 3.11 それが綴られています なんて前向きか
ある程度 歳を重ねてからの挑戦 何事にも 前を向いて進む 挑戦
する その気力は大切 見習うべきでしょう と言って大学院へ入る
のは無理難題 ひとはそれぞれ与えられた賜物があるはず それを
生かす延長線上での挑戦でもいいし 新たな物に向かうのもよしで
しょう この本の何処かに書いてあったと思いますが 歳をとらない
ためにもいいと・・・・・
タイトルは矢張り何処かで聞いたのか 目にしたような気がしていま
した 矢張りマザー・グースの唄から ヒントをいただいたそうです
巻末にマザー・グースの唄で 北原白秋と谷川俊太郎の訳詞が載って
いました
北原は「三月、風よ、四月は雨よ、五月は花の花ざかり」
谷川は「三がつのかぜと 四がつのにわかあめ 五がつのはなを 
さかせるちから」
綺麗な言葉ですね 季節を実に端的に表現され 自然の営み 季節の
巡りが わずかな言葉の中に込められていると思いました
なかなか味のある本でした

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