2012年3月23日金曜日

こころ打つ言葉たち

朝から鬱陶しい日 一日中
細かい雨が しとしとと誰かの
涙雨のように・・・・けれど

春の息吹の雨が
葉を落とした裸木に静かに降る
別れて帰った今 涙雨のように
音もなく流れる
樹々は 露を吸い
春に酔いしれて 芽をはらむ
愛しい人よ いつまた逢える
雨よ 泣かないでおくれ
サヨウナラ
希望に沸き立つ日を
この胸に再び 甦らせておくれ

おや どなた? 愛しい人とは
雨模様を 窓越しに眺めていると
ふと 若き日の思いが甦って こんなような詩(うた)を
綴った記憶が・・・・昔の話です
友に借りて読んだ 今 話題の詩集「くじけないで」 
ご自分の心の内を 素直に書かれ 心打たれました ああ〜こうして言葉が綴れるなんて 羨ましくも思い 長年生きて 色々経験されたことが透けて見え それがまた 簡潔な言葉で切り取れる 幾つにっても感性を大事にしないといけませんね
これと同じではありませんが 去る19日の朝刊の広告を見て ハッと驚きました
御覧になった方は沢山いらっしゃると思いますが ・・・・・なんと表現したらいいのでしょう 大学の卒業式の当日の朝刊 全面広告です 下段に校内風景 そして高く広がる青空 その青空に記された言葉を読み 一種の感動を覚えました
今までこんな広告は見たことありません 広告があったのかも知れあせんが 初めてです
〜今日 関西学院大学を卒業するあなたへ
 卒業おめでとう 2012年3月 今 この時に/ あなたが関西学院大学から社会へ旅立つことの意味を 深く心に刻んでほしい
東日本大震災という大災害を前に 誰もが立ち尽くしたあの日から一年/ 日本は動き出しています そんな今だからこそ 若くたくましい力が/ 求められているのです あなたは その期待に応えられると思うのです/ 
なぜならあなたは学んだのだから 人類 社会のために自分を磨き/ 行動を起こす"Mastery for Service"の精神を 世界に通じる学問や教養を/ あなたは得たはずだから キャンパスで語り学び合った/ かけがえのない時間を 世代を超える関学人の絆を
目をそらさずに見つめよう 世界で 日本で起きていることを/ 誰かの思いを 苦しみを/  考えよう 今この時代に社会で生きる意味を ひとりの人間として すべきことを/  そして少しずつでいい 行動にうつしていこう/ 世界のどこにいても 何をしていても そんな真摯な世界市民であり続けてほしい/ 関西学院大学で学んだあなたにはきっと その力があるのだから
今 誇りを持って歩みだそう
さあ むねをはって世界市民〜
如何ですか 長くなりましたが全文です 全面広告です すごいですね これだけの言葉を 旅立ちゆく学生達に 語りかけている 学長のメッセージでしょうか
このメッセージ 心にずしんと来ました 言葉の力をつくづく考えさせられました
我が息子達は 大学を卒業して幾十年になりますが この言葉を 息子達にも読ませたいと思いました まだまだ これからの社会を担って歩いている途中です 味わって欲しい言葉 メッセージだと思います この大学でなくとも 若者全般に言えるのではないでしょうか
詩集「くじけないで」(柴田トヨ著)90歳を過ぎた老人の感性 その詩を読み終えて 大学のメッセージを思い出しました 比較は出来ませんが どちらも 心に 波が寄せてきました どう〜っと 勢いよく・・・・自分自身にも 言い聞かせて・・・・・

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